初めての施設選び
高齢者住宅の用語集
「医療」に関する用語
- 胃ろう [ いろう ]
- 内視鏡を用いてつくられたおなかの口を「胃ろう」と言います。病気等の理由で口から食事を摂取出来ない方や、食べる事が出来ても、むせ込んでしまう方に対して、直接胃に栄養を入れ栄養を摂取する方法です。
- インシュリン投与[ いんしゅりんとうよ ]
- インシュリン製剤という薬を注射により体内へ取り入れます。 糖尿病によって脾臓からのインシュリン分泌量が不足したり、作用不足だったりして、血糖のコントロールができない場合には、インシュリン注射でインシュリンを補充することで血糖値を下げる必要があります。インシュリン注射は全ての糖尿病の人が打たなくてはいけないものではなく、飲み薬が効かない場合にインシュリン注射が必要となります。
- 院内感染 [ いんないかんせん ]
- 病院内で受ける感染のことです。
- インフルエンザ [ いんふるえんざ ]
- 高熱、衰弱を伴い、鼻・咽頭炎、頭痛、筋肉痛、関節痛などの呼吸器症状のほか、下痢や嘔吐などの消化器症状が現れることもあります。
- 疥癬 [ かいせん ]
- 疥癬は、ヒゼンダニ(疥癬虫)が皮膚の最外層である角皮層に寄生し、人から人へ感染する疾患です。非常に多数のダニの寄生が認められるノルウェー疥癬(角化型疥癬)と、少数寄生であるが激しい痒みを伴う普通の疥癬とがあります。最年では病院、老人ホーム、養護施設などで集団発生の事例が増加しており、疥癬感染防止対策マニュアルの作成が行われているが、予防、治療法などに混乱があり、医療および介護関係者の間で深刻な問題となっています。
- カテーテル [ かてーてる ]
- 心臓や血管の病気の検査・治療を目的に、血管中に挿入する管のこと。
- 肝炎 [ かんえん ]
- 肝臓に炎症が起きる病気です。炎症とは何らかの原因で細胞が壊され、その壊れた細胞を身体が一生懸命修復しようとする、一連の働きのことです。「赤くなる」「腫れあがる」「熱っぽい感じ」「痛い」などの症状が炎症です。肝炎になると、肝臓の細胞が壊れて肝臓の働きが悪くなります。
- 気管切開[きかんせっかい]
- 気管に、肺に空気を送ったり痰を吸引したりするための穴を開けることを気管切開と言います。具体的には、のど(のど仏の下)に手術により穴を開けます。これによって呼吸管理を行ったり、分泌物の吸引を行ったりします。
- 筋萎縮性側索硬化症 [ きんいしゅくせいそくさくこうかしょう ](ALS)
- 筋萎縮性側索硬化症は、医療処置の種類ではありませんが、さまざまな医療処置が必要になる可能性が高いため、入居にあたっての条件の一つにしている所が多いようです。 筋萎縮性側索硬化症は、身体を動かすための神経系(運動ニューロン)が侵される病気で神経難病の一つです。また介護保険で定められている特定疾病の一つでもあります。 詳しい原因は解明されておらず、完治するための有効な治療法もありません。 進行性の病気で、嚥下障害、言語障害、運動障害、呼吸障害等が起こると、人工呼吸器や、胃ろう、中心静脈栄養法、薬物療法等が必要になり、延命のために気管切開が必要になることもあります。 人工呼吸器を装着後は、コミュニケーションをとるために文字盤を利用して、眼球の動きを介護者が読み取るといった方法がとられることもあります。
- 経口摂取 [ けいこうせっしゅ ]
- 口を通して栄養物などを体内に取り入れることを言います。
- 結核 [ けっかく ]
- 結核菌によって主に肺に炎症が起こる病気です。重症の結核患者の咳などで結核菌が飛び散り、周りの人がそれを直接吸い込むことで感染します。
- 呼吸機能障害 [ こきゅうきのうしょうがい ]
- 空気を取り込む呼吸器の機能低下により、必要な酸素を体内に取り入れる能力が低下した状態を言います。
- 在宅酸素療法 [ ざいたくさんそりょうほう ]
- 慢性呼吸不全など呼吸困難な患者さんが、家庭に設置した酸素濃縮装置や酸素ボンベを使って濃縮酸素を得る療養方法のことです。
- サルモネラ [ さるもねら ]
- 腸内細菌の一つで、食中毒などを引き起こす病原菌です。
- ストーマ[すとーま]
- 消化管や尿路の疾患などにより、手術によって便や尿を人工的に排泄するために対外に造設した排泄口をさします。
- 脊髄小脳変性症【せきずいしょうのうへんせいしょう】
- 歩行時のふらつきや、手の震え、ろれつが回らない等を症状とする神経の病気です。動かすことは出来るのに、上手に動かすことが出来ないという症状です。主に小脳という、後頭部の下側にある脳の一部が病気になったときに現れる症状です。この症状を総称して、運動失調症状と呼びます。この様な症状をきたす病気の中で、その原因が、腫瘍(癌)、血管障害(脳梗塞、脳出血)、炎症(小脳炎、多発性硬化症)、栄養障害ではない病気について、昔は、原因が不明な病気の一群として、変性症と総称しました。病気によっては病気の場所が脊髄にも広がることがあるので、脊髄小脳変性症といいます。
- 脊柱管狭窄症【せきちゅうかんきょうさくしょう】
- 脊椎の変形などにより脊柱管が狭くなる病気です。脊柱管内で脊髄が圧迫され、痛みなどの障害が表れます。腰椎部の場合、腰痛・歩行障害、頸椎部の場合、首・肩の痛みや手のしびれなどの症状が表れます。頸椎・胸椎・腰椎の広範囲にわたって生じる「広範脊柱管狭窄症」は厚生労働省の特定疾患に指定されています。
- たん吸引[たんきゅういん]
- 気管切開している場合や、気管切開ではなくても自分でたん等の分泌物を出すことができない場合、窒息したり、嚥下性肺炎を起こしたりする危険性があります。そのような危険を予防するために、細いプラスチック製のチューブを鼻から気管に通して、たん等の分泌物を吸い出す場合があります。これがたんの吸引といわれるものです。
- 中心静脈栄養[ちゅうしんじょうみゃくえいよう](IVH)
- IVHとも言います。食物を口から食べる事が出来ない人が、鎖骨下部、頸部、大腿部の太い静脈からカテーテルを大静脈まで挿入し、濃度の高いブドウ糖液の投与を行うことより必要な栄養分を補給する方法の事です。
一般的には手術前後の栄養管理、腸管大量切除後、吸収不良症候群などで用いられます。
- 透析[とうせき]
- 腎不全など腎臓の働きが低下した場合に、腎臓に代わって老廃物や毒素など血液の浄化を行う治療方法です。この透析を行なうと浄化機能が補われるので、1週間に3回ほど透析を行ない、日常生活を送ります。
- 特定疾病 [ とくていしっぺい ]
- 40~65歳未満の第2号被保険者で、要介護者、または要支援者として認定される疾病です。(1)筋萎縮性側索硬化症、(2)後縦靭帯骨化症、(3)骨折を伴う骨粗鬆症、(4)シャイ・ドレーガー症候群、(5)初老期における痴呆、(6)脊髄小脳変性症、(7)脊柱管狭窄症、(8)早老症、(9)糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症および糖尿病性網膜症、(10)脳血管疾患、(11)パーキンソン病、(12)閉塞性動脈硬化症、(13)慢性関節リウマチ、(14)慢性閉塞性肺疾患、(15)両側の膝関節、または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症の15種類あります。
- 尿バルーン[にょうばるーん]
- 病気や障がいで自然排尿ができない場合に、ゴムかシリコン製のカテーテル(管)を尿道から膀胱に挿入して尿を排出させることがあります。この管のことを『尿バルーンカテーテル』といいます。
- 脳血管疾患【のうけっかんしっかん】
- 脳の血管がつまったり、破れたりして起こります。たとえ命を取り留めても障害が残り、日常生活に不自由をきたしている人が多い疾患です。脳血管疾患は(1)脳梗塞、(2)脳出血などに分類されます。
(1)脳梗塞
脳の血管が血栓(血の塊)によってつまり、そこから先へ酸素や栄養が供給されなくなり、脳の組織が破壊されてしまう病気です。脳の血管が動脈硬化を起こして細くなり、血流が途絶える場合を脳血栓といい、心臓や頚部の動脈でできた血栓がはがれて、脳の血管につまる場合を脳塞栓といいます。脳血栓は、主に高齢者に起こり、知覚障害、運動障害、意識障害などが徐々に進行します。脳塞栓は、突然に半身の麻痺や痙攣によって始まることが多いといわれています。
(2)脳出血
脳の血管が、動脈硬化によってもろくなっているときに血圧が高くなると動脈が急に破れて脳の中で出血が起こります。脳出血は多くの場合、突然意識を失って倒れ、深い昏睡に陥り半身麻痺を起こします。
- 肺炎 [ はいえん ]
- 肺実質に炎症のあるものをいい、肺間質に病変のあるものは間質性肺炎または肺臓炎pneumonitisという。
- 梅毒 [ ばいどく ]
- スピロヘータ(細菌)の一種である梅毒トレポネーマ(病原菌)の感染によって生じる性感染症です。
- バイタルサイン(生命兆候) [ ばいたるさいん(せいめいちょうこう) ]
- 患者の状態を把握するための重要な指標。体温、脈拍、呼吸、意識、血圧を指す。
- パーキンソン病[ぱーきんそんびょう]
- 脳で作られる神経伝達物質の一つであるドーパミンが減少して、神経同士の伝達がうまくできないために起こると言われていますが、はっきりとした原因が分っていないために治療法も確立されていない病気です。パーキンソン病は高年齢者に多く、約1000人に1人の割合でかかる病気です。パーキンソン病の症状は、手足、体の震えにはじまり、歩行が小幅でゆっくりになったりするなど、体の動きが遅く鈍くなるのが特徴的なので「年のせいかな」と思うことがよくありますが、単なる老化とは異なり、徐々に筋肉がこわばって、体の自由が利かなくなってゆきます。薬物療法が基本になりますが、症状の進行を遅らせることはできても、進行を止めることはできません。
- 鼻腔経管[びくうけいかん]
- 何らかの理由で口から食べること(『経口摂取』といいます)ができない、又は口から食べることが難しい場合、鼻から消化管にチューブを挿入して流動食を投与して、栄養を摂取する場合があります。これを『経管栄養』、又は『経鼻栄養』といいます。
- ブドウ球菌感染症(MRSA) [ ぶどうきゅうきんかんせんしょう ]
- メチシリンに耐性を獲得した黄色ブドウ球菌(体表などにもしばしば認められる細菌で、肺炎や食中毒等の原因になる)のことを言います。抗生物質のメチリシンが有効とされています。しかし、医療機関など抗生物質が多く使われる環境下ではメチリシンをはじめ、幾つかの抗生物質が効力を発揮しないことがあり、高齢者感染が発生すると肺炎等を発生させ重篤な状態となります。
- ペースメーカー[ぺーすめーかー]
- ペースメーカー(心臓ペースメーカー)は、不整脈など心臓の収縮に問題がある場合に、心臓に電気刺激を与えて心臓に必要な収縮を発生させる装置です。緊急時に使われるものもありますが、施設等で想定しているのは、体内に埋め込んで生涯使用するタイプの永久型が一般的です。ペースメーカーを埋め込んで数ヶ月以上経過していて、状態が安定していれば、日常生活にはほとんど支障がないといわれています。
- 閉塞性動脈硬化症[へいそくせいどうみゃくこうかしょう]
- 動脈硬化が原因で、四肢(主に下肢)の血流障害を来すものを閉塞性動脈硬化症といいます。閉塞性動脈硬化症のある人は、下肢の動脈だけでなく、全身の血管にも動脈硬化を来している場合が少なくありません。初期の症状は、下肢の冷感やしびれです。進行すると、ある一定の距離を歩くとふくらはぎや太ももが重くなってきたり、痛みを感じるようになります。ひと休みするとおさまり、再び歩くことができます(間欠性跛行(かんけつせいはこう))。さらに、安静時にも痛みが現れるようになり、靴ずれなどがきっかけで足に潰瘍ができ、時には壊死(えし)に至ります。
- 変形性関節症[へんけいせいかんせつしょう]
- 骨と骨との間にあって、クッションの役割や滑らかな動きを可能にしている組織が軟骨です。変形性関節症では、その軟骨がすり減って、滑らかな動きができなくなり、大きな摩擦を生じるようになります。この状態では、壊れた軟骨などの組織のかけらによって関節の内側にある滑膜に炎症が起こったり、ときには水(関節液)が溜まって、腫れ上がることもあります。変形性関節症は、関節に痛みや腫れが起こる病気です。この病気では骨にも影響が及びます。軟骨の下の骨が硬くなったり、骨棘(こつきょく)という突起ができたりして、関節の変形が起こります。さらにこの状態を放置していると、関節の動きが悪くなることもあります。変形性関節症は全身のあらゆる関節に起こります。そのなかでも、とくに症状を起こすと日常生活が不自由になりやすいのは、からだを支え体重の負荷がかかっている膝(ひざ)、股(また)の関節、背骨の腰の部分(脊椎)などです。それぞれ、変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう、へんけいせいひざかんせつしょう)、変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)、変形性脊椎症(へんけいせいせきついしょう)と呼ばれています。
- 慢性閉塞性肺疾患【まんせいへいそくせいはいしっかん】
- 喫煙などで有毒な粒子やガスを吸い込むことによって肺に炎症が引き起こされます。肺には呼吸に伴って空気が出入りしますが、この炎症のために空気の流れが障害を受けた病態を慢性閉塞性肺疾患といいます。慢性閉塞性肺疾患は名称が長いのでCOPD(chronic obstructive pulmonary disease)とよばれることが多いです。長く慢性閉塞性肺疾患は、慢性気管支炎と肺気腫に分けて考えられていましたが、現在は一つの疾患として取り扱われています。ちなみに慢性気管支炎は痰(たん)が多い状態が長く続く臨床的所見をもとに診断され、肺気腫は肺の気腔(空気が出入りしているところ)が異常に拡大した病理所見をもとに診断されていました。本疾患は、一時的に病状が改善することもありますが、徐々に進行した場合、体を動かすだけで呼吸困難を自覚するようになります。
- 物忘れ外来 [ ものわすれがいらい ]
- 認知症(痴ほう症)の早期発見と治療を目的に医療機関で行われる検査のことです。
- 薬物療法 [ やくぶつりょうほう ]
- 薬物を用いた治療法のことです。
- 留置カテーテル [ りゅうちかてーてる ]
- 尿路の一部に挿入したカテーテル(血管・消化管・気管・尿道などに薬剤を注入したり、体内にたまった膿(うみ)などを排出したりするための管状の器具)を抜けないように固定し、一定時間排液する状態です。
- ALS(筋萎縮性側索硬化症 [ きんいしゅくせいそくさくこうかしょう ])
- 身体を動かすための神経系(運動ニューロン)が侵される病気で神経難病の一つです。また介護保険で定められている特定疾病の一つでもあります。 詳しい原因は解明されておらず、完治するための有効な治療法もありません。 進行性の病気で、嚥下障害、言語障害、運動障害、呼吸障害等が起こると、人工呼吸器や、胃ろう、中心静脈栄養法、薬物療法等が必要になり、延命のために気管切開が必要になることもあります。
- HIV [ えいちあいぶい ]
- ヒト免疫不全ウイルスのことで、人の体をさまざまな細菌、カビやウイルスなどの病原体から守る(このことを"免疫"といいます)のに大変重要な細胞である、Tリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などに感染するウイルスです。
- IVH(中心静脈栄養法) [ ちゅうしんせいみゃくえいようほう ]
- 上大静脈から点滴により高カロリー溶液を注入して栄養を摂取する方法。
- QOL [ キューオーエル ]
- Quality of Life(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)という意味の略語です。人がどれだけ人間らしい望み通りの生活を送ることが出来ているかを計るための尺度として働く概念というのが意味ですが、医療で使われる言葉で、病気や障害を持ちながら、どれだけの生活の質を保つことが出来るか、というような時に使われます。